羊と鋼の森

宮下奈都さんの、本屋大賞受賞作、羊と鋼の森です。 学校の体育館にあるピアノを、調律師が調律し、音を作っていく課程や、ピアノから紡がれる音色に感動した主人公が、調律師となり、成長していく物語。 主人公は、物静かな性格であり、一見静かなタイプに…

才能の正体(坪田信貴)

才能がある、といわれる人は正しいやり方で血の滲む努力をしている。まず対象を「認知」して、情動、欲求によって動機付けを持続やればできる→結果主義 正しい言葉は「やれば伸びる」結果より経過を楽しめ長期的な目標を見据える視野を持つ過去や年齢を言い…

ハーバードの人生を変える授業

毎日、感謝できることを5つ書く変化するためには、まず習慣化する幸せになるには、楽しいことをするだけでなく、楽しいことをしていることを自覚する必要がある意義を見出だす他者の役に立てば立つほど、幸福感は大きくなる 幸福は対をなしてうまれる困難を…

恋文の技術

森見登美彦さんの、恋文の技術です!完全に森見ワールド炸裂で、僕のような森見ファンにはたまらない作品です!主人公守田が、様々な人に文通をすることで進んでいく珍しい構図で進んでいき、読み進める毎に、予想外の所に線が結ばれていくのが楽しいです。…

自分は自分、バカはバカ

ひろゆきさんの、自分は自分、バカはバカです。 いつも飄々としてらっしゃる、ひろゆきさんが、いかにメンタルを保っているのかが述べられています。 もし、天気が悪くなり、突然雨が降りだしても、それに対して怒ることはありません。 それは、天気に対して…

憂鬱でなければ仕事じゃない

藤田晋さんと、見城徹さんの、憂鬱でなければ仕事じゃないです。見城さんの、仕事に対する哲学をのべ、藤田さんが、それにコメントしていく、という構図。本書のタイトルである「憂鬱でなければ仕事じゃない」という言葉も、見城さんが話したものだそうです…

影踏み

横山秀夫さんの、影踏みです。 死んだ双子の弟の声が聞こえる泥棒の話。 泥棒を、完全な悪では無く、泥棒なりの価値観が描かれており、死んだ弟との会話が、その理解を助けてくれます。 会話中心のためテンポ良く進むのが大変読みやすいけど、少し必然性が感…

そして、バトンは渡された(瀬尾まいこ)

瀬尾まい子さんの、今年の本屋大賞受賞作、「そして、バトンは渡された」です。 正直序盤は、どこにむかって話が進んでいるのかが掴み辛かったが、後半で感度の嵐になりました。 本作主人公は、母が二人、父が三人いて、今は血の繋がらない父とくらす少女で…

動画2.0(明石ガクト)

明石ガクトさんの、動画2.0です。本書は、映像と動画の違いを明確に定義した初めて出会う本でした。テレビが写し出す映像と、スマホでみる動画を、IPT(information per time)の観点から、あるいは視聴者層の時間の観点から述べ、いままで、そして、これか…

ミライの授業(瀧本哲史)

もし、自分が14歳の時に本書に出会っていれば… と思うこと必至だと思います。 しかし、本書は14歳の子供達だけでなく、かつて14歳だった大人達でも、血肉とすることができます。 瀧本先生が、14歳に向けて語りかける授業形式の一冊。 君達は未来の住人であり…

伝え方が9割(佐々木圭一)

お願いするとき 1相手にも利益産むようにする 2あえて二択に絞って選ばせる3相手の承認欲求を満たす 4「あなただけ」 5一緒にしませんか? 6相手が嫌に思う情報を付け足す→No言わす 7感謝の言葉を相手の返事の前に言うキャッチコピーには 1感動的を前後につ…

博士の愛した数式(小川洋子)

第1回の本屋大賞受賞作、小川洋子さんの、博士の愛した数式です。 「私」が家政婦として派遣された家にいたのは、不慮の事故により、記憶が80分しか持たない数学者の「博士」 後、「私」の子供である「ルート」を含めた殆ど三人のみで、話は進んでいきます。…

二十歳の原点

今からほぼ半世紀前、学園闘争真っ只中で二十歳にして自ら命を絶った高野悦子さんの手記です。資本主義や安保に反対する学園闘争は、通常、所謂団塊の世代によって美化される風潮にあったことは否めない。この考えは、ただ、往々にして過去が美化されるとい…

頭にきてもアホとは戦うな

アホは、理不尽に時間を奪ってくる。けど、アホ相手でも人前で怒らない方がいいアホは力持ってることが被いから、逆恨みは避けろけど、戦うべきはアホ相手に悩んでしまう自分自分の時間は有限 目標決めて、それを実行するためと割りきり、アホには負けたフリ…

金閣寺

三島の最高傑作と言われる金閣寺です。中学生の時難しくて挫折して以来の再読です。あの頃よりは少し理解できるようになったかな?笑主人公の完全な一人称視点で描かれる「美」に対する精緻なアプローチは素晴らしいです。しかし、なぜ金閣を焼こうと思い立…

読書という荒野

読書を通した見城さんの生きざまが、折々熱を伴って身に迫って来るような感覚に襲われます。野心を自己満足と切り捨て、「自己検証、自己嫌悪、自己否定」こそが人を進歩させると説く見城さんにとって、読書とは、人間を人間たらしめ、人生を動かす正確な言…

お金2.0

佐藤航陽さんの、お金2.0です。読む前は箕輪さんが編集者というのとで、気楽に読み出したのですが、表紙からは想像できないくらい深く、かつ面白いです。お金だけにとどまらず社会的にも未来に目を向けている本作で、資本主義の次の姿を価値主義と位置付け、…

人生の勝算

世界には、二種類の逆境があります。それは、努力や熱量で乗り越えていけるものと、本人の努力だけではどうしようもないもの。前田さんは、後者の逆境を、無くそうとしています。その熱量は、本を通してでもものすごく伝わってくるし、他人を巻き込めるのが…

君の膵臓を食べたい

主人公の僕が、余命宣告を受けながらも天真爛漫なヒロイン、桜良と接していく中で成長していく様子に、「四月は君の嘘」を重ね合わせたのは僕だけじゃないはず!桜良の最期は衝撃的で、序盤から時折出てきた、「誰の今日の価値も同じ」というのは、この最期…

夢で会いましょう 糸井重里さん/村上春樹さん

糸井重里 さんと、村上春樹 さんの共著 「夢で会いましょう」 です。 短編小説集でもなく、エッセイ集でもない、不思議なタイプの本です。 流石言葉のプロフェッショナルのお二人なだけあって、言葉使いがとてもお洒落でした。 ただ、一つ一つはとても短く、…

頭のいい説明「すぐ出来る」コツ

大きな情報(結論)→小さな情報(数字) ここまでよろしいですか?で歩幅を揃える。 まず事実→主観を説明 の順。 一つの話に結論は一つ。 複数要点がある時は、その数を先に言う文章は出来るだけ短くする。 内容を箇条書きにする。←相手にメモして欲しいため…

会話のとぎれない話し方

相手の気持ちに寄り添う返事をするcf会社をやめたい→そんなにしんどかったんだ 等々 聞いているサインとして、大きく頷く まず共感 プラスかマイナスかを感じるところからはじめる! 自分を少しオープンにする素の自分が出ているエピソード しばらく世間話し…

本当に分かる 論理学

タイトル通り、確かに分かりやすかった。けど、論理学自体が分かりにくかった(矛盾) 本書は、間違いなく、論理学を本当に勉強したい、と心から思っている人向けであり、僕のような無知な人間が興味本位で読んでも、言葉のあやをどーこーいっているように感…

日本進化論

ずっと読みたかった「日本進化論」 落合さんの本ということで難しいのかと思っていましたが、とても読みやすかったです! 全体日本経済は弱者を酷使することで回っている→恥ずかしい事!ポリテックーー政治とテクノロジーが同時進行で行われる必要がある。 …

知的生産術

人、本、旅が柔軟な思考を産む 知的生産性を高めるには、社会常識を疑う 1仕事を無くす、減らす、替えることを考える2なぜ、を腹落ちするまで考える 3時間制約内で考える 4成功体験 5仕方ないことは考えない腹落ちしたことを言語化 インプットの絶対量を増や…

おいしい人生を生きるための授業

出口治明 先生の、おいしい人生を生きるための授業 です めっちゃ面白くて、出口先生の授業を受けたい!って思いました。 大学生に対して優しい口調で授業するように書かれている本書では、今の若者の未来から、日本のこれからの事まで、全てが分かりやすく…

情報だけ武器にしろ

堀江貴文 さんの、情報だけ武器にしろ です! ほりえもんさんらしい考えが多くありました。 情報とはとりにいくもの。 自分の考えにない情報にこそアイデアの元がある 人ではなく情報と会え 運の良さとは、情報にありつけているかどうか 知識の差とは、情報…

しょぼい起業で生きていく

えらいてんちょう さんの、しょぼい起業で生きていく です。 学生時代に起業 と聞くととても凄い人なのかと思いますが、(実際に凄い人なのですが笑)実際上は就職が嫌だったから起業したという、一見すると変わった理由です。 けど、これは他の学生達に、大…

蜜蜂と遠雷

恩田陸さんの、蜜蜂と遠雷 です。 衝撃的な位の名作でした。 本書大賞と直木賞を同時受賞ということで元々期待が大きかったのですが、その遥か上をいく完成度です。 よく、事象を前に言葉が追い付かないと言いますが、本書は、言葉をもって越えてしまったよ…

がん消滅の罠

このミステリーがすごい 大賞受賞作品。 「これは殺人事件ならね活人事件というわけだね」という聞きなれない表現から始まる本書のポイントは、ずばり、どのようにがんが消されたのかということ。 正直動機はもう少し深くあって欲しかった感はありますが、皆…