博士の愛した数式(小川洋子)

f:id:yumeyumebooks:20190428180435j:plain第1回の本屋大賞受賞作、小川洋子さんの、博士の愛した数式です。


「私」が家政婦として派遣された家にいたのは、不慮の事故により、記憶が80分しか持たない数学者の「博士」


後、「私」の子供である「ルート」を含めた殆ど三人のみで、話は進んでいきます。



母子家庭である「私」と「ルート」といい、80分しか記憶が持たないため、服中メモだらけの「博士」といい、あまり恵まれてるとは言えない状況ながら、温かく、ほっこりした気分にさせてくれる一冊です。


三人の関係が、相手に見返りを求めない、無償の愛でまわっているからでしょうか。


数式の美しさに惹かれる描写が、あまりに綺麗だからかよもしれませんね。