がん消滅の罠

このミステリーがすごい 大賞受賞作品。


「これは殺人事件ならね活人事件というわけだね」

という聞きなれない表現から始まる本書のポイントは、ずばり、どのようにがんが消されたのかということ。


正直動機はもう少し深くあって欲しかった感はありますが、皆がトリックを予測しながら進んでいくのが読みやすく、トリックは筆者の医療知識に裏打ちされたもの、さらに(続編をにおわせる?)最後の一文まで衝撃の連続でした!



また、「悲しみや不安は我々をより注意深くする」など、印象に残る表現も多く、再読したいと思う、珍しいタイプのミステリー作品です。