2019-04-17 太陽の塔(森見登美彦) 「幸福が有限の資源だとすれば、君の不幸は余剰を一つ産みだした。その分は勿論、俺が頂く」などなど、数々の名(迷)言が登場する本作は、まさに森見さんの原点の作品です。ストーカーっぽい冴えない京大生を一人称にして語られる出来事は、森見さんの卓越した語彙力と天才的な言い回しによって、気が付けばとても引き込まれている、そんな作品です。時に笑い、時に同情し、時にドン引く、素晴らしき作品。ファンタジーノベル大賞を受賞したのも頷け………あれ、どこがファンタジーなんだろう?笑個人的に一番気に入った表現は、砂漠の俺作戦での 「これは俺のゴンドラ」です!こういうのめっちゃ好みなんですけど、わかってくれる人いるかな…笑