「幸福が有限の資源だとすれば、君の不幸は余剰を一つ産みだした。その分は勿論、俺が頂く」などなど、数々の名(迷)言が登場する本作は、まさに森見さんの原点の作品です。ストーカーっぽい冴えない京大生を一人称にして語られる出来事は、森見さんの卓越し…
第二次世界大戦とは何だったのか上下巻合わせて約1500ページにものぼり、その上、上下二段組みというとかなりの長さですが、読み出すと止まらない面白さです。途中途中目頭を熱くするところがある一方、戦争に関する自身の無知さ加減にも気づかされました。…
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