2019-04-20 蜜蜂と遠雷 恩田陸さんの、蜜蜂と遠雷 です。 衝撃的な位の名作でした。 本書大賞と直木賞を同時受賞ということで元々期待が大きかったのですが、その遥か上をいく完成度です。 よく、事象を前に言葉が追い付かないと言いますが、本書は、言葉をもって越えてしまったような感覚にすら囚われました。 天才ピアニスト達が、コンクールという舞台で競いあいつつも、互いに高めあう様だけでなく、彼らの演奏までもを、言葉で描きだす筆力には脱帽させられ、最後は終わらないで欲しいのにページを読む速度が上がってしまいました。