亡国のイージス

大作にして名作だと思います。f:id:yumeyumebooks:20190415210546j:plain


自衛隊員の暗殺に始まり、海上自衛隊護衛艦の叛乱、北朝鮮工作員の活躍と、一見非現実的に思われる要素もありますが、その折々で垣間見える日本人への批判は今を生きる僕にとってもまさに痛烈でした。

まるで20年前に書かれた小説には思えず、むしろ現代の僕達こそ、この本を手にとり、痛烈な皮肉が描き出す壮大な国家論に、真摯に目を向ける必要があるのでは、と感じさせられました。