夜は短し歩けよ乙女

f:id:yumeyumebooks:20190415211345p:plain森見登美彦さんの、夜は短し歩けよ乙女
です。

天真爛漫で純粋無垢な「黒髪の乙女」と彼女に恋する「先輩」との二人の視点から書かれています。


二人の奇遇にしては多すぎる出会いは、そのどれもが魅力的で、その独特かつ天才的な文体と相まって思わず笑ってしまいます。


特にいかにも京大を思わせる学園祭の描写では、出会うキャラ一人一人に魅力が詰まっていることに感動させられます。


完璧に思えるこの作品で、強いて心残りがあるとすれば、読み終えてこの書評を書いている今もなお、ナカメ作戦の結果が知りたく続きが読みたいことです笑

人事を尽くした先輩に天命がくることを、願ってやみません。